たっかといっしょに考えました。

昨日は、アートでもなく音楽でもなく

いわて子育てラボとして

子育てについて考えるイベントを開催しました。

 

「たっかといっしょに考えよう!」

という、障がいのある子のお母さんの現状を

知っていただくお話会です。

 

横沢参議院議員にいろいろな問題を

知っていただき、いっしょに考えて

今まで当事者の方だけの問題だったものを

いろいろな立場の方と共有したいと思いました。

 

私達のイメージでは議員さんは遠い存在

というイメージを持つ方も多いので、

横沢議員には普段着で参加していただき

出来るだけフラットな関係で

お話を聞いて欲しいとお願いをし

(私の同級生ということで、偉そうにそんなお願いも

させていただきました・・・汗)

会場も会議室のようなカタイ雰囲気ではなく

お茶でも飲みつつ出来るだけ柔らかいイメージでと

SoRa cafeさんを使わせていただきました。

 

今回は、乳幼児の入院時の24時間付添いの現状

それから、障がいのある子のお母さん方が

健常児さんと同じような行政のサービスが受けられず

情報を取るのもとても大変な思いをしている

という現状をパネリストさんと横沢議員(たっか)

でパネルディスカッション方式で考えました。

 

ここに向かうまで、私が一番大切にしたのは

「対立関係を作るのではなくて対話をしながら

改善策を考えること」です。

 

こういう問題を改善しようと思う時、

人は何故か対立や闘う方向に進みがちです。

どこが悪いとかいう犯人探しとかも。

でも、そういう関係になってしまうと

改善まで逆に時間がかかってしまうし

相手の立場での目線を持てなくなって

お互いに気持ちよく進めなくなる。

だから、対立ではなく対話で。

 

その事を、私も何度も自分に問いかけ

パネリストの皆さんにもしつこい程にお伝えし、

本当に求める改善は何か?

違う意見の方もそれならアリかも!と

思っていただける着地点はどこなのか?

を何度も話し合いました。

 

例えば、24時間付添いは無くして欲しい

ということではなく、

本当は出来る限り付添いたい。

でも、お母さんの体調が悪い時や

きょうだいの子との時間も大切にしたいという希望を

短い時間でも良いから叶えたいのだと言うことでした。

 

それは、24時間付添いは必要と思う方も

きっと同じ気持ちだろうと思います。

だから、選べるようにして欲しいという気持ちで

お話をして下さいました。

 

それから、それらの改善に伴って

現場の医師や看護師さんに負担が増えるのでは

例え改善されたとしてもお母さん方も

嬉しいとは思わないということ。

 

現在、医大では保育士さん2名を設置して

お母さん方の負担は今までよりは軽減されるよう

努力して下さっているようです。

でも、病院だけの対応に頼っていると

改善できない病院もあるだろうということ。

 

そう考えた時に、やっぱり国の方でも

検討していただかなくてはいけないこともある。

私達個人レベルでは突破できない壁がある。

そう感じたので、横沢議員にも聞いていただき

また議員からもぜひお聞きしたいとのことで、

出来る事を一緒に考えてみようと

この会を開催したのでした。

 

ご参加いただいた皆さんは10代〜60代の

様々な立場の皆さんでした。

皆さん口々におっしゃったのは

こんな現状がある事を知らなかった。

当事者の方からお話を聞かせてもらえて良かった。

と、もう子育ては卒業された方も

寄り添うお気持ちで聞いて下さいました。

 

それから、今子育て中のお母さん方も

障がいのある子のお母さん方の現状を知って

自分も出来る事をしなきゃ!という気持ちに

なって下さったようです。

 

そう。まさに、これがしたかった。

今まではその問題に関わる方達の問題で

それ以外の人はそんなことが起きているなんて

知ることもなかった。

だから、まずいろいろな方に知っていただいて

外からの目、あえて詳しく知らない方の意見に

大きなヒントがあるかもと思っていました。

 

アンケートでも、本当に真剣に聞いて

寄り添って下さるお気持ちが伝わる内容が多く、

改善へ向けてのとても良いご意見も頂戴しました。

 

パネリストのるりこちゃんは、

私とこの会へ向けての目的や意味などの

意思確認をしつつ一緒に歩んでくれました。

そして、普段お母さん方に寄り添う中で

産後のお母さん方がどういう状況であるかを

わかりやすく伝えてくれました。

 

当事者としてのまりこちゃんは

きっと様々な過去の記憶が蘇って

辛い思いもしたことと思います。

途中でお子さんが体調を崩し看病しながら

この日に向けて資料をまとめ、言葉を選び、

どうしたいのか自問自答もしながら

この日に向かっていました。

 

それに応えるように、たっかも

議員という立場で事前に厚労省から聞き取りをし、

現在の情報を皆さんに共有してくださいました。

それと共にご自身がシングルファーザーとして

子育てした経験と重ねつつ聞いて下さいました。

 

そしてファシリテーターをお願いした

SoRa cafeの山崎さんは

そんな皆さんを優しく繋いで下さいました。

山崎さんのおっしゃった

「優しい社会」を広げて行きたいという

ご感想もありました。

 

今回のお話会はスタート地点です。

参加された方がそれぞれ

周りの方とも共有して行って下さって、

みんなで育てる社会へ繋がってくれたらと思います。

 

よく、こういう事を言うと

きれいごとと言われることもあります。

でも、きれいごとでもそんな社会を願う人は

やっぱり居るんだなと感じられた時間でした。

 

寄り添う人がいてくれるという事実が、

きっと今まで苦労して来て

そして今現在も苦労されている

お父さんお母さん方にとって

心強く感じられるのではないかなと思います。

 

私もまた同じ思いの皆さんと一緒に

出来ることを模索して行きたいと思います。

ご参加くださった皆さま、

本当にありがとうございました。


画像は横沢事務所様より頂戴しました。

ありがとうございました。

 

コドモtoアートLabイベント予定

11月7日(木) 「カラプレ」
託児所ありす 参加費2200円
3〜5歳児クラス  15:00〜16:00
3歳〜小学生クラス 16:30〜17:30

11月12日(火) 「ちいさなつのもぎ会 vol.2」
青山駅 ビストロ銀河前 10:30~15:30
ぬりえプチアートと子どもの絵画読み解きで出店

11月13日(水)  「カラプレ」
託児所ありす 参加費1100円
1~2歳児クラス 10:00〜11:00

11月21日(木) 「カラプレPlus」
ビッグルーフ滝沢 創作室
9:45〜11:15

参加費 2200円
※おとなの方向けクラスです。

11月21日(木) 「カラプレ」
託児所ありす 参加費2200円
3〜5歳児クラス  15:00〜16:00
3歳〜小学生クラス 16:30〜17:30

11月27日(水)  「カラプレ」
託児所ありす 参加費1100円
1~2歳児クラス 10:00〜11:00

 

お申込&お問合せ先

nobinobi@kodomo-art.com

作成者: kumagai

岩手県在住。元保育士、現在は子供のアート教室を主宰しています。

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