子どもが自由に過ごせる環境とは

ここ数年で子ども達が抱える問題を解決するために

「もっと自由に」という考え方が広がり

それを実践する方も増えてきました。

 

この「自由」というざっくりとしたものを

実現させるのは簡単ではなく、

試行錯誤されているという方も多くお聞きします。

 

多くの方のお話を伺っていて思うのは

子どもの自由を守るための大前提があって

それを意識できているかどうかで

実践の場で上手くいくかどうかが決まる

と言っても過言ではないように思います。

 

その大前提とは、子ども達にとって

心理的安全な環境であるかどうか?です。

 

心理的安全とはどういう環境なのか?

これを知らないと、その環境は作れないので

私の思う心理的安全な環境について

お伝えしてみようと思います。

 

現場でお子さん達をお預かりする時に

「怪我をさせないように」という

命の安全を守ることはとても大切な環境です。

そして、自由に遊べる空間作りに

力を入れている方も多いと思います。

でも、そこにばかり気持ちを向けていませんか?

 

本当は命の安全を守るのと同じくらいに

心理的な安全を守ることも大切です。

 

その環境にいる子ども達が

誰からも心を傷つけられず安心して過ごせる場所

それが心理的安全な環境になります。

 

もっと簡単に言えば、大人の人や仲間に

自分の意見を自由に表現できて受け入れてもらえている

と感じられる環境です。

 

例えばお友達と喧嘩をしたりルールを守れなかった時に

叱られる、注意されるだけで終わるのは

心理的安全な環境とは言えません。

 

どうしてそうなってしまったのか、

どうすればそうならないようにできるのか、

子ども自身が自分の意見を言うことができて

一緒に考えたり頑張る過程や成長を

見守り応援されることで安心感へと繋がります。

 

他の子と同じようにできなくても

「ダメな人間」と感じることなく

それぞれに成長し合える環境とも言えます。

 

だから、そこにいる大人も自分の考えや意見を

子ども達に一方的に押し付けるのではなく

子ども達の意見も聞く姿勢がとても大切です。

 

心理的安全な環境を作るには

そこにいる大人の価値観や経験が大きく影響するし

時には忍耐力も必要となりますので

実践するのはとても大変なこともあります。

 

そして、子ども達と接する大人も

気持ちの余裕がなければ出来ないし、

大人同士もサポートし合えなければ難しいですね。

 

子ども達の自由を守るための土台ともなる

心理的安全な環境作りも一つの視点として

取り入れて欲しいなと思っています。

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カテゴリー: 未分類

作成者: kumagai

岩手県在住。元保育士、現在は子供のアート教室を主宰しています。

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