私が子ども達と関わる中で思うことがあります。
子ども達は「自分を大切にすること」がよく分からないと
感じているのだろうということです。
最近では自己肯定感を育もう!という言葉も
いろいろな場面で見られるようになりました。
その反面、自己肯定感を高める=ワガママになれ
という表現をする方もいらっしゃって
何か違うような気もするなぁと思います。
結局、子ども達からしてもワガママな自分になる
というのは、あまり良いイメージではないと思うし
自己肯定感で言うところの
ありのままの自分って何?ということもあるでしょう。
なんとなく、自己肯定感という言葉が
さまざまな捉え方になっていて
私もこの言葉を使うことに躊躇することもあります。
それに対して自己効力感という言葉を使うこともありますが、
どの言葉を使うか?が問題では無いわけです。
日本の教育は集団を重んじる教育がまだまだ根強く、
人に優しく、人の為にを幼少期から求められます。
それゆえ、自分のことは後回しが当たり前になりますし
そもそも「自分」にフォーカスする場面も
とても少ないと感じます。
でも、自分は今何を感じ、何に傷つき、何が心地いいのか
それを知らなければ人を大切にすることは
なかなか難しいものなのです。
だから、子ども達に伝えて行きたいことは
まず自分を大切にすることです。
それが全てのスタートだと思います。
失敗したり、お友達とケンカしたり、イライラしたり
そんな自分の今にまず気付くこと。
そして、そういう自分を許せるようになること。
それが出来てこそ人にも優しくなれると言われています。
自分を大切にするということは
「私は私のやりたいように生きるんだ!」
「私の生き方を誰も邪魔しないで!!」
と他人に対して我を通すことではないのですよ。
自分に対して優しさを持って向き合えること。
そういう体験を重ねた子が
人に対しても優しくなっていくのです。
それが優しい集団を作っていく方法だと思います。