日付は変わりましたが・・・

 

7年経ったのだなぁと

3月11日は、静かに過ごしながら

いろいろと考えが巡りました。

 

当時、取ったばかりの資格でもあった

子どもアート療法士として

これからどうスタートして行こうか

と考えていた頃のことでした。

 

それから2ヶ月ほどして

子どもたちの為に

アートを通して出来ることをしようと

ボランティアのスタッフとして

3年間毎月会いに通いました。

 

保育園、幼稚園、小学校

いくつかの場所で出会った子ども達。

 

その中でも一番多く、長く通った

ある保育園の3歳の女の子から

プレゼントとして貰っていた

一枚のお手紙を

久しぶりに見返しました。

 

「えのぐの くまがいせんせい」

と言って似顔絵を描いてくれた

その一枚のお手紙が

私を支えてくれたのだなぁ

と改めて思います。

 

7年、このお仕事をする中で

悔しい思いも、悲しい思いも

辛い思いも経験したけれど、

 

このお手紙をくれた女の子のように

あの状況の中で

不安でも、大変でも

必死で頑張って生きていた子ども達

そして、そんな子ども達を支えた

先生方、親御さんの姿を

見せていただいたから

 

私も、頑張って来られたんだって

本当に思います。

 

そして、ただ会いに行くだけの

私たちを待っていてくれた

子ども達を知っているから、

私は今も続けているのです。

 

「えのぐのせんせい」

あの子が大人になった時に

私の顔も名前も思い出せなくても

えのぐで沢山遊ばせてくれた人がいたな

って思い出してもらえたら。

 

そんなことを時々思い浮かべながら

約7年過ごして来たんだな

って思いました。

 

誰かにとっては

ただ通り過ぎて行くだけの日

なのかもしれません。

 

また、誰かにとっては

思い出すだけで

心がえぐられるように

辛く苦しい日なのかもしれません。

 

私にとっては、

今思えば皮肉にも

スタートラインとなった日

だったように思います。

 

私にとっての3月11日は

初心を思い出し、

アートを通して出会って来た

子ども達、先生方、親御さんたちを

思い出し、自分を見返す為の

リセットする日なのかもしれません。

 

また1年、頑張ろう。

 

 

作成者: kumagai

岩手県在住。元保育士、現在は子供のアート教室を主宰しています。

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