虐待を考える。

昨夜NHKで放送されていた

お母さん達の虐待についての番組を見て

子供が小さかった頃の自分と重なって

そういう時もあったなと思いました。

 

一緒に見ていた子供も、

お母さん達はこういう気持ちで

子供を育てているんだなって思ったそうです。

こういう番組は子供にも見せて

一緒に考えたい問題だなと思います。

 

私は虐待はダメ、虐待する親はひどい親

という考え方のままでは

いくら虐待防止法で通報義務を定めたり

4月から改正される体罰禁止が適用されても

虐待は無くならないと思います。

虐待は、罰するだけでは減らない。

私はそう思うのです。

 

逆に厳しくすればするほど

目に見えない形で虐待をする人が

増えてしまう可能性もあるような気がして

とても心配です。

 

それよりも、虐待をしてしまう人を

ケアする必要があると思うのです。

私も親から虐待を受けて育ったので、

自分の子供を生んで育て始めた時は

自分も虐待をしてしまうのではないかと

不安な気持ちで育てていました。

 

特に、子育てで孤独になっているお母さんは

自分でもわかっているのに

止められない場合がとても多いです。

自覚がある人に、あなたはダメな人

と追い詰めてしまったら

行き場がなくなり、ますます孤独になります。

 

私は昔、明らかに虐待を受けている子ども達を

救うことができませんでした。

そして、お母さんにもじっくりと

寄り添うことが出来ず

今でもとても後悔しています。

子供を守ることは、お母さんを守ることから。

今ならば、昔より何かは出来ると思います。

 

公的機関に相談するのが怖いというお母さん。

身近に相談できる人がいないというお母さん。

それでも、助けて欲しいと声をあげてください。

大丈夫です。そんなお母さんたちを

支えたいと思う人は、私も、私の周りにも

沢山いますからね。

 

 

作成者: kumagai

岩手県在住。元保育士、現在は子供のアート教室を主宰しています。

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