9年目。
毎年あの日のことを思い出すとともに、
私自身が原点に帰る日です。
震災後の5月から三年間、
アートセラピーのスタッフとして
毎月会いに通った
被災地の子ども達のことを
思い出していました。
当時はこの世界に入ったばかりで
私自身も何が出来るのか
手探り状態でのスタートでした。
私が見てきた子ども達も
大人と同じように大変で
1年通って、信頼関係をつくり、
最後の頃になって
初めてお家の状況が大変なのだと
話し始めた子もいました。
私も、家に帰ってから
悔しい気持ちと辛さとで
泣いたことが何度もありました。
私が今でも子どものアート教室を
続けている理由は
ここで出会った子ども達が
沢山のことを教えてくれたからです。
私もあれから沢山の子ども達と出会い
思えば、アートで一緒に遊んだ子は
延べで考えると1,000人はとうに超えています。
子どもたちが教えてくれたこと。
それは、ただ見守り、寄り添い、待つこと。
子どもを支えるということは
そういう事なのだと
肌で、心で感じた日々でした。
その事を私も確認する大切な日です。
資格がどうの、とか
実績がどうの、とか
そういうものではなくて
私はまた、目の前にいるひとりひとりを
大切にして行きたいと思いました。
被災地で初めて担当したクラスで
いつも明るく元気な
3歳の女の子がくれた大切なお手紙を
久しぶりに開いて見ました。
私の大切な宝物です。
最初に担当した子ども達は
今年小学校卒業の年。
世の中はまた大変な状況で
皮肉にも思いますが、
あの経験をしたあの子たちは
きっと強く育っていると思っています。
みんな、元気かな・・・。