大変と言えることの大切さ

今日ポストに入っていた県の広報に

子どもの虐待を防ぐための記事がありました。

 

これを読んで思い出した人がいます。

過去に出会ったお母さん方のことでした。

 

旦那さんのDVから逃げて来たお母さん。

2歳の我が子を「本当はこの子欲しくなかったんです。

私にとってはいらない子です。」と言った時に

私は怒りではなく、このお母さんを

サポートしなくてはと思った時のこと。

 

父子家庭で育った若いお母さん。

でも、お父さんとの関係にも色々あって

子どもをどう愛したらいいかわからなくて

とても苦労していたのに

大変だと人には上手く伝えられなかったけど

苦悩しながら育てているのが

手に取るほどにわかっていたこと。

 

お会いしたことはない、

相談を受けたあるお母さんのこと。

生まれたばかりの赤ちゃんにミルクを飲ませず

「飲ませようとしてるのに飲まないこの子が悪い」

と言って、日中二人でいる時間は

完全に放置状態のお母さん。

旦那さんや旦那さんのご家族が

酷い嫁だと言って困っていたこと。

 

どれも随分前に出会ったお母さんや

相談に乗ったお母さんのお話です。

 

一人目はお母さんには理想を求めず

出来ることだけでいいからやってみよう!

と話して、私が子どもとのスキンシップを

嫌っていうほどに重ねて

人肌の温かみを覚えたその子は

お母さんとの距離を縮め

お母さんを支える子になりました。

 

二人目の赤ちゃんは、当時5ヶ月。

人に懐かず目を合わせることがなかったけど、

声をかけ、目を見て話し、接していくうちに

いつしか私の後追いをするようになり、

同じようにお母さんへの愛着を

持つようになりました。

 

三人目は、赤ちゃんの接し方や

愛し方がわからないと思うから

絶対にお母さんを責めたらダメだよ。

むしろ周りの人がお母さんのことも

サポートしてあげた方が良いとアドバイスし、

後日、お母さんも自分の親から

愛されたり可愛がられた記憶がない

ということがわかって、

旦那さんをはじめ、旦那さんのお母さんや

妹さんがお母さんと赤ちゃんのサポートをしよう

と家族で前向きに捉えられるようになったこと。

 

これはごくごく身近にあるお話です。

自分で、そして周りの人が

言葉にしてくれたり、隠さず見せてくれたことで

周りの人が出来るサポートもあると

教えてくれたお母さん達です。

今思うと、本当に言ってくれて

伝えてくれて良かったと思います。

 

表面の部分だけ見たら、どのお母さんも

きっと「ダメなお母さん」と

言う人もいるでしょう。

でも、そうなってしまうには

それなりの理由があるんです。

 

もしかしたらお母さんも、

自分ではわかっていないことが

理由なのかもしれません。

 

子どもを愛せない、優しく出来ない。

だからダメな母親なんだって

思わなくても良いんですよ。

そう思うから人に相談できない時もありますよね。

 

そうなってしまう理由があるのだから

お母さんだけの責任じゃないんです。

一人で抱えてしまわずに、勇気を持って

相談してみて欲しいなぁと思いながら

記事を読みました。

 

みんなで育てる環境が必要な理由って

こういうお母さん達が

本当は身近にいるはずなのに

お母さん自身が支援が必要だと

気付いていなかったり、

気付いていても言えないことが多いから。

 

お母さんを守ることは

子どもを守ることに繋がります。

 

今日はお母さんのお話でしたけど、

同じように苦労しながら育てている

お父さん達もいます。

 

子育てはみんなでやろうぜ!!

って改めて言いたいと思います。

 

 

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12月27日(金)
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入門クラス、初級クラス
各80分 4,000円

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12月の予定
1・2歳児クラス
11日(水) 10:00〜11:00

3〜5歳児クラス
19日(木) 15:00〜16:00

3歳〜小学生クラス
19日(木) 16:30〜17:30

 

お申込&お問合せ先

nobinobi@kodomo-art.com

作成者: kumagai

岩手県在住。元保育士、現在は子供のアート教室を主宰しています。

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