親子をはじめとする人と人との関係性において
「相手の話は聞いた」「いや、私は聞いてもらっていない」
という食い違いが生じることがあります。
話を聞くことと聴くことは違いがあります。
「聞く」というのは
相手の話す言葉を音として聞いているような状態で
相手の言葉のその奥にある気持ちを
汲み取れていない状態です。
「聴く」というのは
相手の話す言葉に心を向けて
その言葉から相手の気持ちを
できる限り汲み取ろうとする姿勢です。
時間を作って話し合っても
ただ聞くだけでは解決しないことが多いのは、
その違いが関係していると思います。
子どもは大人のことをよく見ているので、
ただ聞いている状態になっていると
「聴いてくれていない」と感じ取る子が
多いのではないでしょうか。
よく「傾聴」という言葉を聞きます。
相手の言葉に耳を傾けるだけ。聞くだけ。
という捉え方をする方もいらっしゃいますが、
傾聴には「聴」という漢字が使われている通りで
相手の言葉に耳を傾けながら、心の声を聴くことです。
子どもと向き合っているのに状況が変わらない時は
自分は子どものお話を聴けているか
自分自身の姿勢を見直してみてくださいね。