共感と同情のちがい

 

「優しい心を持つ人になって欲しい」

 

そんな風に子どもに願いを抱くのは

親としては当たり前の事ですよね。

もちろん、私もそう思う親の一人です。

 

でも、目に見えないからこそ

わかりにくいのが心の中。

 

一見、優しいと思って見ていても

それは同情なのかもしれません。

 

例えば、目の前で泣いている人を見て

「ああ、この人は今悲しくて泣いているんだ」

と相手の気持ちを理解するのが同情。

 

相手と同じように悲しい気持ちになり、

自分も泣きたい気持ちになっているのが共感。

 

似ているもだけど、

目の前に泣いている人がいる時には

接し方には違いが出るもの。

 

実は共感する心は

相手の表情を模倣した後から

相手の気持ちと同じ気持ちが生まれる。

と、共感のメカニズムについて

説明する人もいます。

 

赤ちゃんの頃から

顔を見合わせて

大人の表情を模倣しながら

いろいろな感情を共有することで

自然と共感する心が育つと

言えるのかなぁと思います。

 

同情する気持ちも

全くないよりは良いし、

時には相手の気持ちと

距離を置いて接することも必要だなぁ

とも思います。

 

でも、相手の気持ちを

心から想うというのは

やはり共感する心があるからこそ。

 

大切に育てて行きたいものだなぁ

と思いますね。

 

 

作成者: kumagai

岩手県在住。元保育士、現在は子供のアート教室を主宰しています。

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